東京レインボープライド2020参加イベントとして、「第1回 LGBT論文発表会2020 on Zoom」を開催しました。
2020年5月3日は、総勢15名の方にご参加いただきました。参加された方々から5月3日23時半時点で頂いている感想の内、掲載許可をいただいたものを以下に記載します。参加していない方にも回答者の意図が伝わるように一部( )で補足をした以外は、すべて原文のままです。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。(感想を頂きましたら随時追加させていただきます。)
前回4/29の発表会では、統計分析の用語を十分に説明せずに使ってしまったために分かりにくい感じを与えてしまった場面がありました。そのため、今回は統計分析に関する用語を使う際は、先に分かりやすい言葉で説明し、その後に補足的に統計の専門用語を添える程度に使うようにしました。また、前回いただいた感想を基に、発表の冒頭にする単語の説明に数個追加しました。これらの工夫を加えたことでさらに分かりやすいと思った方が増えたようで嬉しいです。
同性愛の方が受けるマイノリティストレスとその影響について、日常生活に引きつけて考える機会にされた方が多かったようです。研究結果は抽象的な側面が多いのですが、具体的な日常生活場面の中でそれをどう活かせるのかという視点を持って、今後も伝え方を工夫していきたいと思います。
また、同性愛の当事者の方にとってぼんやりとしていた感じが整理される機会になり日常に役立ちそうという感覚を持っていただけたと知り嬉しいです。
この分野になじみがない方にも興味を持って聞いていただけたようで嬉しいです。ありがとうございます。
また、日本のゲイ男性を対象とした調査報告はこれまでもいくつかあるのですが、なかなか目にする機会が限られていることを改めて実感しました。欧米との比較や他のセクシュアリティを対象とした研究への展開など、今後も進展がありましたら報告させていただきたいと思います。
参加者の皆さまが、熱心に聞いてくださったことが、質問の内容から伝わってきました。質疑応答の時間が長引き、終了予定時刻を10分程超過してしまいました。特にこの後ご予定のあった方には申し訳ございませんでした。
質問の意図を正確に把握することは今回も課題として残りました。質問の意図を把握できているかどうか、次回は質問者とのコミュニケーションを丁寧にとるようにしたいと思います。それがかえって時間を節約することにもなりそうです。
5月3日の発表会では、25名の方が申し込まれ、15名の方にご参加いただきました。前回4/29の反省をもとに、発表や質疑応答の仕方を工夫しました。
統計用語の使用が参加者の方々の理解を邪魔しないように、極力なじみのあるであろう表現を使いました。双方向のやりとりについては、拍手やGOOサインを使いました。また、質問の意図を発表者が十分にくみ取れなかった時には、質問者が自発的にチャットで直接メッセージを送ってくださった場面もあり、大変助かりました。ただ、質問者が誰なのか?ということが分かるとプライバシーを脅かす恐れもあり、慎重に行わなければならないと思いました。
そのような制約のある中で、今回も多くの参加者の方々が熱心に聞いていただき、沢山のご質問をお寄せいただきました。沢山の学生が発表する大学の卒論や修論発表会では、1発表につき30分~50分もの長い質疑応答時間は確保できません。また、先生方がメインの質問者で学生が自由に質問することは難しいという大学も多いのではないかと思います。そもそも、学外の方が参加することはかなり難しいと思います。そのような点において、制限がありながらもある意味では時間的にも空間的にも自由な枠組みの中でこうして幅広い対象の方々とコミュニケーションをとれる機会はとても貴重だと思いました。
この度は、夜7時スタートという遅い時間にもかかわらず、貴重なお時間を頂戴し発表会にご参加いただき、ありがとうございました。頂いたご意見・ご感想を大切に、次回最終回の発表と、来年以降の企画・運営に活かしていきたいと思います。(2020年5月3日・LGBT論文発表会2020 事務局)
【 全日程を終了しました。今後の開催に向けて準備しています 】
ツイッター・アカウントで発表会の日程や今後のイベント情報をいち早くお届けします
LGBT論文発表会事務局では、一緒に発表してくださる学生や卒業生の方を随時募集しています。来年はぜひ、一緒に発表しましょう!そして繋がりましょう。
もしかしたら、来年以降もZoomを使った発表になるかもしれません。なぜなら、全国&世界中の学生や卒業生がお金を掛けずに参加でき、観覧する人も個人の事情に合わせて安全安心を確保しつつ観覧できるからです。
対象分野は、臨床心理学だけでなく、文学、社会学、医学、福祉、法学、政治、経済、経営学、ジェンダー学、哲学、心理学の各分野、生理学、教育学、宗教学、言語学、人類学、考古学、歴史学、芸術、健康科学などなど何でもありです。動物のセクシュアリティ研究だってありかもしれません。性的マイノリティやセクシュアリティに関連した研究なら何でもOKです。多様性は力だと思います。
大学の卒論発表会や修論発表会で使った資料をベースに発表準備ができます。私の先生は「研究は、それを必要としている人に届くことが大切」とおっしゃっていました。東京レインボープライドという機会に、学術研究が生み出す「希望」を一緒に世界へ届けましょう!
発表者として参加くださる方は、いつでもかまいませんので、お問合せページよりご連絡ください。一緒に考えながらより良い発表会を作りましょう。よろしくお願いいたします。